社内LT会のスライドより抜粋。DDD,オブジェクト指向,アジャイル関連が多め。
フロントエンドまわり触れる予定ができたのでReact関連も読んだ。
主観多めに含んだレビューとなってます。

現場で役立つシステム設計の原則

  • オブジェクト指向の考え方を用いて、変化に強い設計をするための実践紹介。リーダブルコード的な内容や、ドメインモデルの見つけ方、その実装方法など
  • DDDと謳ってないが、やってることはDDD
  • DDD特有のわかりにくい用語が全然出てこず読みやすい
  • DDDを薦めるうえで、間違いなく一番最初に読んでほしい一冊

オブジェクト指向でなぜつくるのか 第2版

  • 「Animal,Dog,Catを使った継承の説明」「カプセル化はgetter/setter」といったふーんで終わる説明ではなく、現場で使えるオブジェクト指向の考え方を解説
  • 現実にあるものをオブジェクトとして捉えるのは間違い。あくまで「実現化したいことをモデル化したもの」
  • アジャイル、TDDなどはオブジェクト指向から生まれた
  • 大学時代まずこの本に出会えると嬉しかった…

ThoghtWorksアンソロジー

  • タイトル通り、ThoughtWorks社のエンジニアによる短編集。紙版は絶版で入手困難、電子版はOreilly公式より購入可能
  • 5章「オブジェクト指向エクササイズ」では、オブジェクト指向で書くための厳しめのルールについて解説(現場で役立つ~でも紹介あり)
  • 他にもアジャイル、DDDの文脈の話がいろいろ
  • (古い内容もあってきちんと読めてない…)

見てわかるテスト駆動開発(YouTube)

  • (これだけ技術書ではなく動画)
  • 「テスト駆動開発」の前半のコーディング手順について、書籍だと頭に入りにくい。それをライブコーディングにしたことでめちゃくちゃ理解しやすくなった
  • 最後のドキュメント化されたテストコードはおおーってなった
  • 「テストの構造化とリファクタリング」が大事ということが最近なってわかってきたとのこと。読みにくいテストは負債となる

レガシーコードからの脱却

  • 前半では「なぜレガシーコードが生まれるのか」「技術的負債によりどれだけ多くの経済的損失が出ているか」「アジャイル的な開発には技術プラクティスも必要不可欠」など語られている
  • 後半は具体的な9つのプラクティス。「なぜやるのか?」に重きを置く。『設計は最後に行う』ことの大切さなど
  • 最終章の訴えがめちゃ痺れる
  • エンジニアに関わらず、ソフトウェア開発に関わるすべての人に読んでほしい一冊

アジャイルサムライ

  • アジャイルの12の原則にのっとって、その考え方に沿ったチームのあり方や、具体的なプラクティスを紹介
  • 挿絵や文体がフランクでおもしろい
  • 「インセプションデッキ」「トレードオフスライダー」「バーンダウンチャート」などの考え方は有用そうで使っていきたい

カイゼン・ジャーニー

  • アジャイルをチームに浸透させていく物語ベースで、様々なプラクティスを解説
  • 他の多数の書籍などから引用して有効なものを取り上げてる感じ
  • いかに人を巻き込めるか、の大切さがよくわかる
  • リモート環境だと難しいなーってプラクティスも多い

オブジェクト指向UIデザイン

  • 「タスクベースでUIをつくるな、オブジェクトを中心にしてそれにアクションが促せるようにしろ」
  • 言いたいことは↑に尽きる、それを行うためにどういう手順を踏めばよいか?具体的な例は?などなど
  • 最後の章「オブジェクト指向UIのフィロソフィー」では、なぜオブジェクト指向が生まれたか、GUIが生まれたかってところを哲学的なことも交えて語られている
  • (銀の弾丸ではない。本文中でも例外でてくるし…)

りあクト! 第3.1版

  • Reactについて、歴史的経緯を省かず徹底的に説明したうえで、最新の書き方などを解説
  • 同人誌なこともあってかほんとに最新情報が盛り込まれてる(第3.1版は2020/12刊行)
  • 1冊目はReactに入る前に、JavaScript/TypeScriptの解説だけで200p
  • 3冊目は「今後はこうなっていくかも」という未来展望的な内容も面白い
  • 「Reactしか勝たん」の思想がかなり強め

全体的な感想。
オブジェクト指向をきちんと理解することで得られる保守性、拡張性についてよく学べた。またアジャイル的な観点でチームを動かすための多くのプラクティスもたくさん知れた。
フロント・React周りについてはとにかく変化が激しく、追っていくの大変そうだという感想。

あと、ブログ記事で本の表紙画像出しにくいのどうにかしたい。。